
こんばんは、ウサトコです。
このサイト公開して3ヶ月弱、やっとちゃんとしたトップページのメインビジュアル用の絵を描くことができました。上のイラストです。
今まではずっと、間に合わせの画像のコチラ↓を使っていました。

1年ほど前に描いたイラストで、そこそこ気に入ってはいるものです。
が、現在のプロフィール文が「ホッとするようなタッチの”和風“手描きイラスト、キャラクターイラストなどを中心に制作しています。」となっていて、その下の作品ポートフォリオも和風のものが中心なのに、その上にあるメインビジュアルの絵が全然和風じゃないという点が気になっていました。やっと変えることができて一安心です。
浮世絵師うさぎのモデルは葛飾北斎!
ちなみに今回描いた浮世絵師うさぎのモデルは葛飾北斎です。
今年の春ごろ、最初のきっかけはなんだったか忘れてしまったのですが、葛飾北斎にすごくハマって調べていた時期がありました。
- 90年(当時としては超長生き!)の人生を画業に捧げる。晩年に脳卒中を患うも独自の薬で奇跡の復活。その後も情熱は衰えることなく、亡くなる少し前まで絵を描き続け、常に進化し続け、3万点もの作品を残した。
- 作品は海を越え、ゴッホやモネなどの偉大な芸術家にも多大な影響を与える。
- 1998年にアメリカの雑誌『LIFE』が企画した「この1000年間で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に、日本人で唯一選出される。
そんなすごい芸術家です。特にすごいな、かっこいいなと個人的に思うのは、亡くなる直前まで精力的に絵と向き合い、成長し続けたというところです。
北斎の作品で最も有名な「冨嶽三十六景」は70代の時の作品ですが、北斎は「70までに描いたものはとるに足らないものだった」と語っていたそうです。
85歳の時には「こんなに長く絵を描いているのに、猫一匹まともに描けない」と娘の前で涙を流して悔しがっていたそうです。
そんな風にずっと真剣に絵と向き合い続けた北斎ですが、たくさんの変人エピソードがあってそれがすごくおもしろいのです。
- 部屋の片づけが全くできず、仕事場の中は常にゴミだらけ。そして部屋が散らかりすぎてにっちもさっちもいかなくなると、引っ越しという安易な手段で解決。人生の中でなんと93回も引っ越しをする。
- お金にも超ルーズ(というかお金の計算ができない?)。もらった原稿料を袋ごと放置し、何かの支払いの時にはその袋ごと投げて渡すので、売れっ子絵師なのに全然お金が貯まらない。
- 自分なりのこだわりがあって、ポリシーに反するものは描きたくないのでしょっちゅう依頼主と喧嘩。
- ペンネームをころころ変える。「画狂老人卍」「不染居北斎」など、今でも通用しそうなとても中二病なペンネームを使ったり、「鉄棒ぬらぬら」という名義で春画を描いたりもする。
こんな感じですごく変な人でもあります。でも、純粋さゆえの変さという感じで、とにかく何ものにも汚されずに、自由に純粋に自分の絵を追求したかった人なのだと思います。
そんな北斎をモデルに描いたイラストでした。ただ1点、北斎と大きく違うのは、部屋に酒瓶のようなものが転がっているところですね。

うさぎは酒飲みですが、実際の北斎は下戸だったとのことです。
浮世絵の良さに気づく
私は今まで浮世絵には「なんか古臭い絵」という印象しかなくて、あまりじっくり見たことがありませんでした。
でも北斎がきっかけで浮世絵に興味を持ち、「大阪浮世絵博物館」というところに行ってきました。今年の4月のことです。
🎨べらぼうな浮世絵師18人展🎨
— 大阪観光局【公式】 (@Osaka_Tabilog) February 4, 2025
大阪浮世絵美術館が誇る名品の中から
選りすぐった #浮世絵師 18人の54作品をどどんと大公開✨
その他、大阪浮世絵美術館 #初公開 の12作品にもご注目ください‼️
🗓️2/18(火)~7/13(日)
📍大阪浮世絵美術館
🔗https://t.co/vr4PEhjWJt pic.twitter.com/qvIbPfxYH4
「べらぼうな浮世絵師18人展」という企画展がやっていて、北斎の絵も展示されているので、なんとなく行ってきたのですが、そこで初めてじっくり見た浮世絵にすごく引き込まれました。
語彙力がないので、うまく表現できないのですが…絵の中で当時の人々が本当に生活しているような、そんな生き生きとしたものを感じて、なんだかすごく元気をもらったのです。
時代が流れても、当時の人々の生きた世界が絵という形で残されている。絵の中で、人々は今も生きている。そんな絵を描ける当時の絵師の方々の技量に感動しました。
そこから浮世絵にも本格的に興味を持ったところ、なんと今年の大河ドラマの「べらぼう」って浮世絵が出てくる話なんですね。(正確に言うと当時の出版業がテーマ)全然知らなくて、途中からになってしまったのですが、観ています。
学生時代、社会科が一番苦手だった私には難しい内容なのですが…せっかくだから、歴史のことも勉強しながら少しずつ、マイペースに楽しもうと思います。
なんというか、大人になってから、あまり刺激も無くて退屈だなぁと思っていたこともあるのですが、自分の知らない面白い事ってこの世界にはたくさんあるんだと、すごく当たり前のことに気づいた今日この頃です。
ブログを書いていたら日付が変わってしまって、今日から7月です。上半期、あっという間だったなぁ…。
これから灼熱の過酷な季節がやってきますが、体に気をつけて楽しい夏にしたいですね。